「おぼっこ」五周年記念特集号(昭和41年10月20日発行)復刻版






部史余話

☆班活動

 四代目初められた最初は別に活動テーマが与えられず、ただ親睦の会であったが五代目から研究テーマが与えられ、何分かの成果をみせている。五代目の「オアシス」は十分果せられ、六代目に引きつがれている。

☆贈り物、贈られ物

 卒業される先輩へ後輩から何かを贈る贈り物は第一代の人々に対し社会生の言葉入りの色紙、第二代の人々にも同じく色紙、第三代目は在会生の写真人りアルバム(何せ卒業されるのが斉藤先輩唯一人だったので)、第四代の方々には在会生の言葉入りアルバム、となんとなく物より心と云う感がしてゆかしいではないか。
さて卒業生のグループに対する寄贈品を見ると、第一代グループ旗、第二代ガリ板その他事務用品、第三代同じく事務用品、第四代テント一張り、とグループの隆盛と卒業生の数に比例して居り、第三代までが事務必需品であるのも、その当時のグループの内実が判って面白い。
全てグループ員一同有難く大いに利用させて載いている。

☆写真係

 グループには相当数の公式ホステリングの写真がある。これは初代から引きつがれたもので、第五代目から公認写真師(福士先輩)が出現し、徹夜で皆の財布のことを考え何十枚となくやいてくれている。損をしっぱなしの時もあるが皆の嬉しそうな顔を見てまんざらでもない風情である。

☆役員会

 発足当時は大げさなものではなかったが、二代三代となるに従って行事の数も多く、毎週役員会がもたれていた。四代目は中島宅が多くその会場となり。五代目が常時サロン北斗を利用し、あまりねばり過ぎて追い出された話は有名。第一、皆お冷(ひや?)ばかりの注文じゃ当然のこと。

☆総会

 総会も回を重ねて五回。総会とは規約改正の場と感違いしているグループ員もいる。総会は年二回となっているが、一日で二回の総一会を開く変なグループである。役員の改選と一年間の総括が主な議題である。手紙で呼出されて驚いて出て来る連中も居るらしく総会で久闊を述べる妙な場ともなる。和やかな雰囲気は総会らしくないが議長職権とか緊急動議等時々お硬い言葉も出て結構楽しんでいるお方もいらっしやる。

☆いものこ会

 東北地方ではいものこ(里芋)を煮て一日清談し清遊する習がある。当グループでもその風習をまね、反省会と大ダベリング会とを兼ね一年間の総決算をすることにした。第一代目から続いていると言う。場所は高松亭が何の因果か引き続いて使われている。いものこのヌルリとした味もなかなか捨て難く忘れ難いものがある。良き思い出の一つとなるだろう。

☆県協会とグループ

 県協会の総会がグループ誕生の端緒となったのだから、因縁浅からぬものがある。岩手県版第一号新聞発刊にも参与したことがある。さらに、岩手県会ホステラーの一割弱を常に占める我グループは何らかの意味で微力ながら協力してきたと思われる。亦、暇のある我々大学生は当然これからも種々の面で親団体である県協会をもり立てる義務があろう。

☆八幡平、岩手山とグループ員

 山の好きな連中が集った様な当グループのホームグランドは八幡平と岩手山である。特に岩手山は最も人気があり、日帰り、夜がけ等々色々である。何せ登山回数二十数回の記録を持つ先輩(中島先輩)もいて、登山熱は我グループの大きな特徴の一つである。後輩は二十回を越えようと、毎土曜日フリー登山を発表して努力しているがまだまだのようである。亦八幡平は冬、春のスキーで大賑わいである。

☆やまびこ

 年間誌「おぼっこ」に対し、月一冊の割合いでグループ員の御手自ら作りだされるガリ版ずりの新聞紙の如き物である。三代目から始められ現二十号に至っている。され、さらに一年生が酷使される。内容は多種多様、おぼっこに負けず劣らず賑やかである。三十頁近くなる時もあって、製本出来ぬと言う悲喜劇もある。増刊号も年二、三回は大役を果たす。編集には二年生が仕事始めにあたらされ、さらに一年生が酷使される。

☆八ミリ(小型映画)

 貧しい我グループに小型映画が現在六本ある。第一巻蔵王、第二巻八幡平、第三巻松川、第四巻冬の八幡平、第五巻藤七合宿。音の入ってないのやら、タイトルのないのやら、種々様々であり、映写技術もマズク、画面と音とが同調しない等あたり前であるが、出演者の演戯と知名度が相まってグループ員にはなかなかの人気がある。大学祭に第四代目がらそれを映し、一般市民に公開しているが、そっちらの方もまんざらでもない評をいただいている。

☆おぼっこ

 部の公式行事の報告誌と云うことで一代目から年一回発行して第五巻に至っている。部員の数の増加とともに頁数も次第に増し百二十数頁となっている。内容はホステルの感想やら、創作やらなかなか賑やかである。表紙(大石先輩デザイン)の割には内容はまだまだ研究する必要がありそうである。誌名「おぼっこ」について表紙裏にある言葉(中島常雄先輩)の通りである。

☆集会

 般数十一番教室がその会場である。それまで行事の前に設けられていたのが四代目から定例化し、土曜一時から四時頃まで行なわれるのは依然として同じ。集会がないと一週間のしめくくりがつかぬようになるから不思議なもの。初めはストーブの回りを囲んで和気靄々とやっていたようだが近頃はかの教室が狭いと感ずる程である。

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